リヤ-王の娘コ-デリア


晩秋の庭の花材
花材を探そうと思ったわけではない
習慣として庭を歩いていたら 材料が目に入る


何でもない枯れる寸前の枝や草である
でも その場から離れられず立ち止まる
よく見ているうちに それらは
この季節の名残を宿して 耐えているようにも見える


そんな思いがして手に取ってみると
花材等も自分たちも移り変わっていく季節の叙情の中に
共生していることをかんじる
静かな喜びでもある


コ-ネリア このバラの前にくると常にリヤ-王の娘コ-デリアを
思い出す 中学3年生のとき他のクラスの演劇である
悲痛の中のリヤ-王が娘を見て
「おお、、コ-デリアか」


父と娘があい寄り抱き合って暫くの間泣きあうシ-ンがあった
何でもないのだが そのシ-ンは感動的で
当時の中学生の我々の心にいたく衝撃を残した
思春期のういういしい思い出の一つである

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