バラから椿へ


何時こぼれてもいい花
花の下には零れ落ちた花びらが
何片か重なっている


艶やかで濡れている花は一番力に満ちて
魅力があるのだが
時期過ぎの渇き気味の花もいい

気負いがなく 役名終わりの花には安ど感があり
いつ散ってもいいと言ってるようだ
自然に散るのがいい


潔く散るのはかわいそうだ


晩秋には椿(藪椿)が咲く
寒々とした次の季節 日当たりのいい枝に
最初に咲く椿は初々しく
嬉しい


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