古代から今に

毎日通る道が黄金一色になり秋の収穫時期が迫った
手つかずの広い稲作田原の光景は目をみはるばかり
やがて大型機械が現れ日に日に収穫作業がすすんだ

その大昔 弥生の稲作集落地として当時は我が国随一でたっただろうといわれる
田原を眼下にする丘には前方後円の古墳がある 多分この集落の支配階級の人物が
祀られたものと推測されている



一方田原に隣接しているお宮は1300年の経緯が記録されているとのこと


ここは山あり川ありそして海にも近い
古代人にとって住みやすい環境であったことは容易に推測できる


更にその前時代の石器人の足跡もいたるところに点在している
早い話 私は少年の頃 我が家の周辺で黒曜石の鏃(やじり)をよく拾った
雨あがりの畑の土の上にぴかっと光る黒曜石がある
その中に人為的に造型されたまぎれもない鏃がある


持ち帰り水洗いすると緻密な細工が施されて完成した鏃だ
手の平で輝く鏃を見つめて私は古代人が丹念に石を刻む工程を
想像してみて胸の高鳴りを覚えた

刈り取られた田んぼには別の大型機械がが現れて白い大玉を事もなく
産み残していきその後その球は運搬車で運ばれていく
稲わらを凝縮した玉である


古代から今に人の営みをつぶさに想うことが多くなっている

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