桜の年月 その楽しさ

桜を植え始めたのは二人の息子たちが中学生と小学生の頃
5本 10本と毎年植え続けてきた
それが今大木に育ち 息子たちはそれぞれ父親になり
私は7人の孫達の爺になった


一番上の孫は今年大学生になった
桜の木を見上げて時折感慨に浸ることが多くなった
年おいてきた妻もババ-と呼ばれながら
孫達の世話を喜んでしている


そうだ ババ-と一緒に並んで庭を歩きながら
桜の木に手のひらを当てるときの妻を後ろから眺めていて
桜も息子たちも孫達も そして苦楽を共にしてきた妻に
何よりも感慨がわいてくる

桜の成長は早い 植え付けて5年以後の成長には目を見張るものがある


この喜びをこの里に住んでいる仲間達にも分かち合いたいと
想いたち 最初は4本程の桜の苗木を斡旋した
春に若木に花を咲かせた時
「花が咲いたよ、、、」と明るいこえが聞けて
嬉しかった

やがて里には約千本の桜が植え付けられて
桜の里が定着しつづ その歩みを懐かしく追想する時期に
入ってきた


花より団子という気風もある中で
桜はすくすく成長を続けている
そんな木を眺めながらそれぞれの桜の群生のしたで
杯を酌み交わす春が そぞろに近づいている気配を
感じて心楽しんでいる

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