空は青 海には日差しが溢れ だが風は冷たい 

天気は朝からはれて明るい日差し しかし吹く風の冷たさ

思わず肩をすぼめる ブログではこの春一番の鶯の声とか

メジロの便りを聞くけれども ここでは未だ先の話だろう

午後海にいってみた 空の青さと海の青さが重なり合って

その境界線が明瞭にみえている

風は冷たく寄せ来る波は真っ白 時折海鳥が不安定に風に流されている

この海は子供の時から馴染んでいて遊び仲間達と

「この海は 僕の海」というほどだった

更に横一列に肩をくんで声をはりあげた

「ミカンの花が咲いている 思い出の道 丘のうえ はるかに見える

青い海 お船が遠くかすんでる、、、」

戦後の子供にとって この歌は新しい雰囲気をもっていて僕らは

夢中で歌ったものだ でも疎開組の仲間には母を亡くした子もいて

子供ながらに彼に気ずかっていた 「母さん」と発生するときは

お互いに声を潜めていた

ある日 その彼が何故かはわからないままひどく泣いている


皆で心配して尋ねるが一向にわからない

そこで私ともう一人と彼を家まで送っていった

家に着くと更に泣く声に中から彼のお姉さんが飛び出してきて

彼を抱きしめた そしてシャクリを上げながら暫く泣いていた


お姉さんは私たちに丁寧に言葉をかけてくれた

彼はこの貧しい家で二人きりの暮らしだった 我らより5歳上のお姉さんは

美人だった 後に彼のお姉さんはきれいな人だねと言うと 彼は照れること

なく素直に合図地をうった 

昔のように水仙が咲いていた もう終わりに近い花

ここにはいたるところに自生している花だ

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